この物語に出てくる人物名・設定は架空のものですので、あしからず・・・・
ある時、一人の天才が完全犯罪を思いつく。
そのシカケは、かっての犯罪とは全く次元の違うもので、犯罪の革命である事を容易に想像させる程のシカケであった。
その天才こそ、「しゅしゅ」である。
「やはり、私は天才なんだ!」とあえて口に出し、
冷蔵庫からストロベリーアイスを取り出し食べながら、少し考えた。
しかし完全犯罪ゆえに、このシカケは決して世には出ることはないという事実が少し悲しかった。
そして、もう一つ問題があった。
しゅしゅには特に殺したい人間がいないのだ。
ターゲットを決めるまでに、実に半年もの時間がかかった。
ターゲットの名は「オオハシ カズヤ」。1ヶ月に1、2回ほどホームパーティーに誘われる事がある。
1年ほど前に知り合ったのだが、今思えば特に彼の何を知っている訳でもないほどの表面的な付き合いだった。
特に恨みわない、私のシカケの為に死んでもらう。
彼は私の訪問を快く受け入れ、部屋に招いてくれた。
そして遂に実行にうつる。完璧だった。
「わだつみ刑事こちらです。」部下と思われる男に案内されて部屋へ入っていく。
「被害者の名前はオオハシ カズヤ、この辺りにうつ伏せで亡くなっていました。」
「他には?」わだつみは辺りをキョロキョロしながら聞いている。
「外傷はなく、部屋が荒らされた形跡もありません。死因は今、鑑識が調べています」
ふーっと吐いた、わだつみの息は酒臭かった。
さらに、わだつみは部屋をキョロキョロ見て回り、ある物を見つけ足を止める。
「ああ、犯人はわかっているんだね?」後頭部の辺りをかいた。
「そうなんですよ、なんでこんなすぐにわかる殺しをしちゃったんですかね?」部下のほうも頭をかき、さらに「まさか、知らなかったとか?」と少しニヤリとした。
「・・まさかね。」わだつみもニヤリとした。
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ある時、一人の天才が完全犯罪を思いつく。
そのシカケは、かっての犯罪とは全く次元の違うもので、犯罪の革命である事を容易に想像させる程のシカケであった。
その天才こそ、「しゅしゅ」である。
「やはり、私は天才なんだ!」とあえて口に出し、
冷蔵庫からストロベリーアイスを取り出し食べながら、少し考えた。
しかし完全犯罪ゆえに、このシカケは決して世には出ることはないという事実が少し悲しかった。
そして、もう一つ問題があった。
しゅしゅには特に殺したい人間がいないのだ。
ターゲットを決めるまでに、実に半年もの時間がかかった。
ターゲットの名は「オオハシ カズヤ」。1ヶ月に1、2回ほどホームパーティーに誘われる事がある。
1年ほど前に知り合ったのだが、今思えば特に彼の何を知っている訳でもないほどの表面的な付き合いだった。
特に恨みわない、私のシカケの為に死んでもらう。
彼は私の訪問を快く受け入れ、部屋に招いてくれた。
そして遂に実行にうつる。完璧だった。
「わだつみ刑事こちらです。」部下と思われる男に案内されて部屋へ入っていく。
「被害者の名前はオオハシ カズヤ、この辺りにうつ伏せで亡くなっていました。」
「他には?」わだつみは辺りをキョロキョロしながら聞いている。
「外傷はなく、部屋が荒らされた形跡もありません。死因は今、鑑識が調べています」
ふーっと吐いた、わだつみの息は酒臭かった。
さらに、わだつみは部屋をキョロキョロ見て回り、ある物を見つけ足を止める。
「ああ、犯人はわかっているんだね?」後頭部の辺りをかいた。
「そうなんですよ、なんでこんなすぐにわかる殺しをしちゃったんですかね?」部下のほうも頭をかき、さらに「まさか、知らなかったとか?」と少しニヤリとした。
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